上杉影虎ゆかりの品を文化財に

妙高市文化財調査審議会(寺島恒一委員長)は25日、上杉景虎が自害した鮫(さめ)ケ尾城から出土した、戦国時代の焼けたおにぎりと、景虎の側近が使用したとされる脇差しを、市の文化財とするよう市教育委員会会議に答申することを決めた。(2009.3.26新潟日報)

上杉謙信の跡目を争う影虎と景勝の間で勃発した御館の乱の舞台となった御館は、謙信に関東管領職を譲った上杉憲政の居館であります。憲政は北条家とのつながりを重視したために影虎側に加勢したとも云われてますし、影虎、景勝どちらでも御館に助力を求めた方に力を貸すつもりであったとも云われています。どちらにしても、追い詰められた影虎の嫡男道満丸を伴い春日山城に和睦交渉へ向かう途中、景勝の兵に道満丸共々殺害されてしまうわけです。

私は憲政が嫡男龍若丸を北条氏康に処刑されたことからも、後者の中立的立場にいたと考えます。しかし、河越夜戦での大敗といい、関東管領職を投げ出すように譲渡してしまった件といい、その最後も名門山内上杉家の当主であった人物としては残念な結末であったと思われます。

さて、ドラマ「天地人」では御館の乱の影から糸を引く張本人が遠山康光です。悪役っぽい設定ではありますが、影虎の義理の叔父(奥さんが影虎の生母の姉)にあたります。実際、甥を上杉家の当主にという思いはかなり強かったはずです。記事中にある脇差が康光の所持刀であったらこれは面白いのに、と思ったのは私だけではないはずです。

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