文化庁 全国の重要文化財を緊急防災調査へ 

文化庁は、全国の主な重要文化財の防火・防犯状況に関する初の緊急調査を行うことを決めた。相次ぐ歴史的建造物の火災、仏像の盗難を受けた対応で、調査結果に基づいて新たな対策を検討する方針だ。(2009.5.6YomiuriOnline)

これまでのようにお金だけ出して、防災の実態は一切知らずという国の姿勢から一歩は前進しそうだというところでしょうか。本来なら、重文クラスの文化財であれば当に国が防犯防災マニュアルを作っていてもおかしくはなかったと思うのです。

記事中にあるように今回はまず実態調査という段階なので、その後に文化庁がどう動くのかは判りませんが、これまで以上に貴重な文化財の保護が徹底するよう願いたいところです。

また、これを受けて地方レベルの文化財の保護についてもぜひ検討していただきたいと思います。以前、blogに書いた文化財の指定を受けていない歴史的建造物に関しては、いざ災害などで修復が必要になった場合に所有者個人では費用を負担しきれないケースが多くあるのです。本当にその地方の歴史を後世に伝えるのであれば、まず行政が調査を行い文化財のリスト化を早急に進めるべきだと思います。万が一被害にあっても復原することは可能でしょうが、失われた文化財の喪失感が計り知れないものであることは、つい最近にもニュースになり実感したとおりです。

経済の悪化が全ての文化財保護の費用捻出を困難にする場合もあるかもしれません。しかし、歴史というのは現在の私達の世代だけのものではなく、それ以上に未来に続く次ぎの世代に受け継がなければならないものなのではないでしょうか。

error: Content is protected !!