安重根 刑執行直前に書かれた書など30点を韓国に貸し出し

1909年10月26日中国ハルビン市で伊藤博文を暗殺した朝鮮独立運動家安重根(アン・ジュングン)が旅順刑務所で死刑執行直前に書いたとされる書などを、今年10月から韓国ソウルで行われる「安重根義士義拳100周年記念特別展」に貸し出すと、所蔵している龍谷大学が発表した。(2009.6.16京都新聞)

韓国では安重根は独立の英雄として「義士」の称号を得ているほどだ。裁判時、彼は韓国統監府統監であった伊藤博文に対して15の罪を挙げているが、伊藤自身は日本による韓国併合には消極姿勢を貫いていた。伊藤の政治姿勢に関わらず併合は行われることになったであろうが、伊藤の死により却って早まってしまうという結末となってしまった。

安重根に対する日韓の評価は両国の歴史的な背景を考えると違いがあるのは当然と思えます。それでも、文化交流や過去の歴史を語り継ぐという意味では、今後も史料の貸し出しなどは積極的に行ってもらいたいものです。

ただ、残念に思ったこともある。それは今年3月9日に行われたワールドベースボールクラシック東京ラウンド1、2位決定戦で韓国のエース奉重根(ポン・ジュングン)投手が日本のイチロー選手を3打数ノーヒットに抑えて勝利したことをうけて、奉重根を安重根にイチローを伊藤博文になぞらえたTシャツを奉重根選手が所属する韓国LG球団が発売し、これが大いに人気を博しこのパロディが韓国国内でもてはやされたということです。

韓国の人にとってはただの笑い話だったのかもしれませんが、私がこのニュースを知った時は決して気持ちの良いものではありませんでした。野球のゲームでは互いに素晴らしい内容だっただけに余計に残念でした。仮にも自国の総理を務めた人物が暗殺された事件を例えにとってイチロー選手を揶揄するのは、イチロー選手に対してだけでなく日本人全体に対してもあまりに礼儀に反していると思ったものです。

まあ、韓国の人から見れば私達日本人も大いに失礼ばかりしているのかもしれません。ここらへんは、今後の文化交流を通じて、一層溝を埋めていって欲しいと思います。

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