核密約 元外務官僚が実名を公表し証言

4人の元外務次官が、日本への米軍核搭載艦船の立ち寄りを日米安保条約事前協議の対象外とした「核持込み」密約を公表したのは先月初旬のことだが、今回その中の一人村田良平氏が共同通信のインタビューに実名報道をすることに同意した。それによると、核持込の密約を就任した首相には伝えてこなかったが、外務大臣には報告してきたと証言。これにより、過去の密約は「なかった。」というこれまでの政府見解の構図は全て崩れる形となり、早急に真相を明らかにすべきという声が高まることになりそうだ。(2009.6.29 47ニュース)

6月29日に河野官房長官は記者会見で「密約は存在しない。歴代の首相、外相は存在を明確に否定している。政府見解はこれに尽きる。これ以上の事実関係はない。」と述べた。

6月30日付け各紙一面に、このニュースが載っています。それだけ国民の関心も高く、事実の究明を求める声が挙がっている証拠なわけです。実名公表した元次官の話が正しいと仮定すれば、官房長官は事実を知らされずに、これまでの政府見解を単に強い調子で繰り返しているだけ。しかし、すでにアメリカ側も外交文書を公表し、当時の外務官僚4名も証言しているにもかかわらず、政府が相も変わらず同じ発言を繰り返しているのは理解に苦しむというより、私には茶番としか思えません。

ここは真相を話せる唯一の閣僚中曽根外務大臣の発言に注目したいところですが、衆院選の時期が近いこともありうやむやになる可能性は大であるかもしれません。

一方、野党民主党の岡田克也幹事長(当時党副代表)は「政権交代が実現すれば、日本政府が『ありません』と言い続けているものを全部出す。(政府が)どれだけうそを言ってきたかが分かる。」と発言しています。(2009.3.14 47ニュース)

現実的には選挙の争点として、この「核持込みに関する密約」はなりにくいかもしれません。ですが、砂上の城郭と化した政府の見解がいつ転換するのかは時間の問題であるような気がします。選挙前なのか、選挙後なのか、どちらにしても注目すべき点であることは間違いありません。

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密約は存在した 「核持込み」をあらためて元外務官僚が証言(2009.6.9)

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コメント

  1. Yubarimelon より:

    かいさん、c_yuhkiさん、takemoviesさん、xml_xslさん、fuzzyさん、shinさん、nice!ありがとうございます。

  2. Yubarimelon より:

    mwainfoさん、sigさん、nice!ありがとうございます。

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